広島市立リハビリテーション病院の施設の特徴は?
当院の特徴の一つとして、広大な敷地を利用した屋外リハビリコース(散策路)があり、土の道,アスファルトの道,タイルの道などの様々な条件で歩行訓練が可能です。長短いくつかのコースがありますが、最も長い一周700mのコースでは訓練中に患者さんが適宜休憩出来るようにベンチも設置されています。このコースの中には、傾斜の異なる3つの訓練用階段やスロープ、不正地歩行訓練コースなど他院ではなかなか見られない施設も含まれます。数か月から半年に渡る入院生活の中で、四季の木々の変化を眺めながら気持ちよく歩行練習をしていただけます。
屋内施設として、リハビリフロアとは別に、台所やお風呂、洗濯室、和室など家庭と同じ環境を配置し、自宅に帰ってすぐ生活できるように練習する模擬の住宅設備を設けており、帰宅後の生活を再現したリハビリを入院中から行うことが可能です。また、カラオケやゲーム(太鼓の達人など)、インターネット等もリハビリに取り入れ楽しみながら訓練を行っていただけるよう心掛けています。
さらに、病院の玄関前にバスの停留所があり、公共交通機関の乗車訓練を行う際にも非常に便利です。必要があれば、バスの乗車訓練のみならず、当院からJR横川駅まで行くことで電車の乗車訓練も同時に行うこともできます。言語療法室も多数の個室があり周囲を気にすることなく集中して訓練を受けていただくことが可能です。院内には食堂喫茶、売店の他に理容室がある点もリハビリ病院としては珍しいのではないでしょうか?
最近の話題としては、平成27年4月より自動車運転用のドライブシミュレーターを導入致しました。障害を後遺された患者さんが車の運転が可能であるかどうかは、医学的所見に加えて、種々のテストを行ったうえで判断します。この判断材料の一つとして実際の運転を模したドライブシミュレーターは大いに活躍しています。また、訓練士同伴にて近隣の自動車学校で運転動作の評価も行っています(尚、教習料金は実費となります)。